民泊清掃で宿泊者に指摘されやすい5つの場所|自社で宿を運営して分かったこと
民泊の清掃では、部屋が広く見た目が整っていても、特定の場所だけ指摘が入ることがあります。当社は民泊清掃を請け負うだけでなく、自社でも一棟貸しの宿「YA House」を旅館業の許可を得て運営しています。両方の立場から、実際に指摘が起きやすい5つの場所を整理しました。なぜそこが残るのかもまとめました。
結論:見た目より「手が触れる場所」を先に確認します
- 髪の毛は1本でも「掃除されていない」という印象につながるため、床だけでなくベッド下・排水口まわりまで確認します。
- リモコン・ドアノブ・スイッチは、見た目では汚れが分からないぶん確認から漏れやすい場所です。
- 清掃と別に、備品の残量と設備の動作を確認する時間を作ります。
指摘されやすい5つの場所
以下は当社が民泊清掃と自社宿の運営で確認している項目です。物件の構造や設備によって重点は変わります。
| 1. 髪の毛 | 床、浴室、洗面台に残った髪の毛は、1本でも目に入ると印象を損ねます。ベッドの下、家具のすき間、排水口の周辺など、立ったままでは見えない場所まで確認します。 |
|---|---|
| 2. 水回りの水アカ | 浴室・洗面台・キッチンは宿泊者が必ず使う場所です。蛇口の水アカ、鏡のくもり、浴室の黒ずみは、面積が小さくても清潔感に影響します。毎回の清掃に加えて、定期的な重点清掃を組み合わせます。 |
| 3. 寝具の状態 | 宿泊者が最も長く過ごす場所です。シーツの交換に加えて、髪の毛の付着、シワや乱れ、枕と布団の整い方を確認します。 |
| 4. 手が触れる場所 | テレビ・エアコンのリモコン、ドアノブ、照明スイッチは多くの人が触れます。見た目がきれいでも手垢が残っていることがあり、確認から漏れやすい場所です。 |
| 5. 備品と設備 | トイレットペーパー、ティッシュ、シャンプー、タオルの残量。電球切れ、エアコンやWi-Fiの動作。掃除とは別の作業として時間を取ります。 |
なぜ「手が触れる場所」が残るのか
清掃は、汚れが見える場所から手を付けるのが自然です。床、テーブル、洗面ボウルのように「立って見える範囲」は、誰が作業しても一定の水準になります。
一方で、リモコンやスイッチは汚れが目視できません。作業の順番を決めていないと、確認したつもりで通過してしまいます。当社ではチェックリストを用意し、目視ではなく項目で確認するようにしています。
清掃の前後で分けている作業
- 入室したら全体を撮影する前回との違い、破損、忘れ物の有無を先に確認します。
- 上から下の順で清掃する照明・エアコン上部から始め、最後に床を仕上げます。逆にすると床をやり直すことになります。
- 手が触れる場所を項目で確認するリモコン、ドアノブ、スイッチ、取っ手を、チェックリストで1つずつ消します。
- 備品の補充と設備の動作を確認する掃除とは別の工程として扱います。ここを清掃時間に含めると省略されがちです。
- かがんで部屋を見渡すベッドの下、家具のすき間は、立ったままでは見えません。
- 退室前にもう一度、玄関と床を見る作業中に自分たちが持ち込んだ汚れが残ることがあります。
オーナー様に確認していただきたいこと
清掃の範囲を、契約時に文章で決めておく
次の項目をどこまで含むかは、会社によって異なります。
- 備品の補充
- 設備の動作確認
- 忘れ物の連絡
- 消耗品の発注
「清掃」という一語では範囲が定まりません。作業項目を一覧にして合意しておくと、認識の食い違いを防げます。


